青果物用光殺菌装置 アグリクリーン
2種類の光で青果物の表面を殺菌。
流通・市場における腐敗果率を抑制します。
「新鮮な青果物を消費者まで届けたい」そんな生産者の想いを実現します。
青果物用 光殺菌装置【アグリクリーン】は
「平成26年度 農業食料工学会 開発賞」を受賞し、
より安心した青果物の流通と、より安心した出荷をサポート致します。
特長
品質を劣化させない殺菌を実現
赤外線・紫外線を照射し、青果物の表面を殺菌する新しいタイプの殺菌装置です。
光殺菌装置の特長
- 青果物の保存期間を延長させることで流通・市場の信頼獲得!
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出荷前の青果物を殺菌処理することで、輸送中の腐敗発生を抑制し 保存期間延長が期待できます。
またそれにともない輸送・流通方法(手段)の選択肢が広がります。 - 赤外線と紫外線の併用処理で相乗効果を発揮!
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赤外線により 青果物表面のみを短時間で加熱殺菌、また耐紫外線細菌に対しても有効に作用します。
つよい殺菌力をもつ紫外線で あらゆる菌に有効作用します。 - 薬剤を使用しない殺菌方法なので、薬剤成分の残留もありません!
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二次処理が不要で、工程の簡素化、時間短縮、経費削減につながります。
- パック単位や青果物単位など商品規格に応じた運用が可能!
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ネットベルトを採用し 下方向も含め全方向からの照射が可能(処理ムラをなくし均一処理が可能です)
保存実験でも実装済みの殺菌効果
傷み・腐敗の進行を比較
技術・原理
赤外線・紫外線による殺菌
赤外線による加熱殺菌
赤外線は0.7μm~1000μm程度の波長を有する光(電磁波)で、物質に照射するとその一部が吸収されて、物質内の分子運動を活発にし、物質の温度を上昇させます。
対象物に照射された赤外線(電磁波)は短時間で熱エネルギーに変換されるため、対象物に与える影響をより少なくし、瞬時に加熱殺菌を行うことができます。
紫外線による殺菌
紫外線による殺菌は、食品関係・医療関係などいろいろな分野で利用されています。
そのメカニズムは紫外線が細菌等の細胞に作用してその遺伝子の増殖能力を失わせるとされています。
紫外線による殺菌はあらゆる菌に対して有効に作用し、また菌に耐抗性を作らない、対象物にほとんど影響を与えない、処理時間が短い、残留性がない などの特徴があります。
生菌数測定結果
殺菌処理前/処理後のイチジクからスタンプで採取した菌をPDA培地で6日間培養し、菌の生育状況を確認しました。
殺菌処理前のイチジクより採取
殺菌処理後のイチジクより採取
実施機関:九州大学大学院農学研究院、福岡県農業総合試験場
本データは「平成19~21年度 新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業」による共同研究の成果です
製品仕様
詳しくはこちら
殺菌方法 | 赤外線および紫外線照射による青果物表面の殺菌処理 |
搬送装置 | ステンレス製ネットベルト式コンベア |
搬送速度 | 標準 2m/min (対象物により異なります) |
電源仕様 | 3Φ3W(E付) AC200V 30A / 3.0kW |
消費電力 | 装置全体3.0kw (赤外線照射装置2.6kw / 紫外線照射装置0.4kw) |
外形寸法・重量 | 機長3530 × 幅 500 × 高さ 1215mm / 約360kg |
設置環境 | 保管環境[室温0℃~40℃/湿度20%~80%] 使用環境温度[室温5℃~30℃/湿度20%~80%(ただし結露なきこと) ※菌の浮遊、増殖 等を抑えられる環境(温度、湿度、塵埃等)での使用を推奨します |
※直接 赤外線/紫外線を照射できない状態で青果物を供給したり、有効な照射箇所に照射できない場合は、想定される殺菌効果が得られないことがあります
※本装置で殺菌処理を行った後、青果物の保管・保存環境によっては再び菌が付着し繁殖することがあります。あらかじめご了承ください