設立の想い
雑賀技術研究所の誕生は1963年。
終戦後、米穀業者はお米に混ざっている石粒に関する消費者からの苦情に苦慮していました。しかし、精米機メーカーからは、「日本人は古代より長い間この問題で悩まされている。これまで解決出来なかったのだから、これからもどうすることも出来ない」とネガティブな反応ばかり。
そんな中、設立者である雜賀慶二は何とかしてこの困りごとを解決したいと、石抜機の開発に挑戦します。さまざまな苦労の末、発明はなんとか成功をおさめることができました。
当時の産業界では、大企業は外国企業から技術を導入して生産し、
中小企業は大企業の下請というパターンが定着していました。
自身の発明が成功したことから、中小企業こそ個性的な技術を開発すべきだと痛感し、石抜機の特許収入金と特許権等を寄附して発明者の援護および技術開発等を目的とした「雑賀技術研究所」を設立しました。
それから60年の歴史を経て、
SAIKAの技術は、農業・食品・プラスチック・リサイクル業界と幅広い分野で活躍しています。
その思想の根幹は設立当時と変わらず、
「技術を通じて社会の利益と発展に貢献する」 を目指し続けています。
SAIKAの歩み
財団の歩み
設立~1999年
和歌山市毛革屋町22番地に設立
新製品開発と特許に関する講演会を開催
和歌山県科学教育研究会へ寄付
和歌山県工業試験場開放研究室施設費を寄付
第21回「和歌山県科学作品展」を開催(共催)
技術開発とアイデアに関する講演会を開催(協賛)
「小学生のくふう展」を開催
第2回「和歌山県発明と工夫展」を開催(協賛)
第1回「学生・児童・教職員・婦人 創意工夫展」を開催(主催、(社)発明協会和歌山県支部もこれに参画し、以後共催となる)
第2回「学生・児童・教職員・婦人 創意工夫展」と「未実施発明展」を開催
第24回「和歌山県科学作品展」を開催(共催)
第3回「私たちのくふう展」を開催
(以後継続、これまでの「創意工夫展」と「未実施発明展」)
第25回「和歌山県科学作品展」を開催(共催)
図書「たのしい発明教室」を県下小中学校約500校に寄贈
「技術・家庭科作品展」を開催(共催)
名誉会長の雜賀慶二が紺綬褒章を受ける
技術開発助成金を交付
第1回「県民の発明展」を開催(後援)
第8回「私たちのくふう展」と
「世界を結ぶ子供の創意くふう展」を開催
第10回「私たちのくふう展」と「商標展」を開催
無料のコンピュータ教室「サイカ塾」を開講 (~1988年)
和歌山市少年少女発明クラブに協賛(継続中)
基本財産を3000万円に増額
小中学生対象の「分解組立教室」、「面白実験教室」を開催(~1990年)
基本財産を5000万円に増額
CAD講習会を開催
超伝導教室を開催
名誉会長の雜賀慶二が科学技術庁長官賞を受賞
「ふしぎ発見探求展」を開催、翌年に新宮市、岩出町で開催
走査電子顕微鏡観察講習会を開催
デビット・マコーレイ著「道具と機械の本」を
県下全中学校153校に寄贈
「オレンジ和歌山ロボットコンクール’93」に協賛
製造販売会社「株式会社エミネット」を設立
第1回「食の安全に関するセミナー」を開催(~2007年)
2000年~現在
「おもしろ科学まつり」に特別協賛(2006年より主催、継続)
認証システム部設立、ISO14001取得支援事業開始(~2006年)
名誉会長の雜賀慶二が無洗米の開発で
農林水産研究開発功績者表彰事業民間部門で
農林水産大臣賞を受賞
ラジオ番組 和歌山放送「和歌山環境ジャーナル」の提供を開始(~2009年)
名誉会長の雜賀慶二が無洗米の開発で
安藤百福記念賞の優秀賞を受賞
和歌山大学学生自主創造科学センター設立に寄付
青島食品安全研究所開所(当財団が技術協力)
日本農薬学会 第26回「農薬残留分析研究会」を主催
食品化学部が「ISO/IEC17025」を取得
スーパーサイエンスハイスクール指定校に講師派遣
ラジオ番組 和歌山放送「わたくしの作文」の提供を開始(~2010年)
和歌山県立向陽高等学校・中学校のスーパーサイエンスハイスクール運営指導員として参画(継続)
わかやま農産物安心プラス認証制度の検査機関に指定
「地救ふぉーらむ」開催 地球温暖化防止を高野山から発信
食糧自給率向上キャンペーン
「食の3重丸セレクション(ニッポンの食、がんばれ!)」を開始
光品質チェッカーが日本食糧新聞社主催
「第13回 日食優秀食品機械賞」を受賞
東日本大震災の被災地・被災者支援を目的とし
義援金を日本赤十字社に寄付
台風12号による和歌山県内の被災地・被災者支援を目的とし和歌山県災害対策本部に寄付
株式会社 エミネットの全事業を譲受し統合
2012年10月1日付で一般財団法人 雑賀技術研究所に移行
分析サービス部が残留農薬分析の
「ISO/IEC17025:2005試験所」として登録認定
「ニッポンの食、がんばれ!」キャンペーン事業を「食の3重丸セレクション」と事業名変更
「食の3重丸セレクション」事業を「食の3重丸」と事業名変更
SAIKAの最新技術を紹介するニュースレター
【SAIKA Tech Press】の配信をスタート
第53回「私たちのくふう展」を開催(継続中)
2021年 おもしろ科学まつりをオンライン開催
デジタルトライ・わかやま
(共催: 和歌山市立こども科学館)(継続中)
宇宙・ロケット・人工衛星教室
(主催:一般財団法人雑賀技術研究所、
共催:和歌山県宇宙教育研究会)
AI×IoT サイカ塾 開講
NASA Space Apps Challenge KUSHIMOTO 開催(協賛)(継続中)
技術開発の歩み
設立~1999年
精穀機の自動精白度調節装置を開発
与圧式摩擦型精穀機を開発
撰穀機を開発
精穀機の自動白度調節装置を開発
精穀機の送穀ラセン部における流量調節装置を開発
長行程精米機の精白転子を開発
精米機の藁取り装置を開発
精米機に附設した糠タンクを開発
色彩選別機を開発
野菜等栽培鉢の土入れと置き並べ方法、及びその装置を開発
穀類などの袋詰装置を開発
防音精米装置を開発
穀物の害虫駆除方法を開発
バケットコンベアを開発
米用の横送りコンベアを開発
立体貯留出荷システムを開発
米の味度計を開発
ピッキング機能付き自動倉庫を開発
大型カラーディスプレイ「サイカビジョン」を開発、世界リゾート博の案内用に使用
近赤外光により、みかんの糖・酸度を測定する
「シトラスセンサー」を開発
超高感度金属異物検査装置を開発
残留農薬一斉分析法「MAPS」を開発
受託分析サービスを開始(国内初、農薬数34)
袋物用2次包装機を開発
2000年~現在
残留農薬一斉分析可能数が60農薬に拡大
地域(和歌山県)の農薬防除暦に合わせた
「うめ・しそメニュー」を開発
新型分光光度計を開発(高感度・高速化)
袋用高速包装機を開発
GCマルチ注入口装置「ラヴィ・ストマ」を開発
残留農薬一斉分析可能数が151農薬に拡大
自動分析装置「LC-GCインターフェイス」を開発
残留農薬一斉分析可能数が360農薬に拡大
検査希望農薬を自由に選択できる「カスタムメニュー」を開発
新型固相カートリッジ「SAIKA-SPE」を開発
新型定在波レーダを開発
残留農薬一斉分析可能数が400農薬に拡大
新型超高感度金属センサを開発(高感度化)
多機能型味度計を開発
残留農薬の分析結果が1日でわかる「わんでい」分析サービスを開始
残留農薬一斉分析可能数が445農薬に拡大
残留農薬一斉分析可能数が511農薬に拡大
新型定在波レーダ評価キットの提供を開始
近赤外光によるマンゴスチンの内部品質検査装置を開発(農林水産省食品産業技術海外展開実証事業)
近赤外光によるたまねぎの内部品質検査装置を開発
食品用内部品質検査装置・光品質チェッカーを開発
光品質チェッカー新機種「フレキシブル設置タイプ」と「サンプリング検査タイプ」を開発
残留農薬一斉分析可能数が600農薬に拡大
残留農薬一斉分析可能数が660農薬に拡大
光品質チェッカー新機種「ポータブルタイプ」を開発
残留農薬一斉分析可能数が730農薬に拡大
青果物用光殺菌装置 アグリクリーンを販売開始
青果物用光殺菌装置 アグリクリーンが
平成26年度「農業食料工学会 開発賞」を受賞
新型「シトラスセンサー」を開発(小型化・高感度化)
金属検出機メタリダー MHD・MF・MCシリーズ製品化
青果物の機能性成分の受託分析サービスを開始
機能性成分計キノメーター 製品化
金属検出機メタリダー MEDシリーズ製品化
みかん浮皮判別装置「UKIMIRU」製品化
柑橘用腐敗抑制技術を開発
LC-MS/MSを用いた食物アレルゲン一斉分析法を開発
かんきつ腐敗抑制装置を製品化
みかんの外観選別装置「Rakuda」を製品化
金属検出機メタリダーMSシリーズ製品化
アレルゲン標準品開発 販売開始
アレルゲン抽出試薬の開発 販売開始
アレルゲン標準品「くるみ」開発 販売開始
財団概要
会社名 | 一般財団法人 雑賀技術研究所 |
英文社名 | Saika Technological Institute Foundation |
理事長 | 雜賀 慶二 |
所長 | 高橋 裕輔 |
従業員数 | 34名 |
所在地 | 〒 640‐8341 和歌山市黒田二丁目1番20号 |
TEL | 073-474-0860 |
FAX | 073-474-0862 |
事業内容 |
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