かんきつ腐敗抑制装置
装置の紹介
※静岡県農林技術研究所などと共同で研究し、雑賀技術研究所が装置を開発。
原理
紫外線でみかんの免疫力を呼び覚ます!
紫外線の刺激で果皮に抗菌物質スコパロン(ポリフェノールの一種)が生成。
自らのチカラで腐敗から守ります(腐敗がゼロになるわけではありません) 参考文献:國賀ほか.2005.紫外線照射によるカンキツのファイトアレキシン,スコパロン生成量の品種間差異.園学研.4: 99–103.
実際に、清見オレンジを腐敗抑制処理して生成したスコパロン(白~紫色の部分)の様子はこちら。
※特殊な装置(iMScopeTM QT/株式会社島津製作所製)でスコパロンを可視化しています。
特長
殺菌+抗菌! 効果は約2週間持続します!
果皮をキズ付けてカビを付着させ
腐りやすい条件で約7日間保管
※保管環境:気温20℃・湿度90%以上
紫外線を当てた部分は
腐敗が抑制されていることが分かります。
※個体差や保管条件によって効果が現れない場合もあります
導入/運用
あなたの話を聞かせてください。
メディア紹介
- ミカンの腐敗、紫外線で抑制 雑賀技術研究所など装置開発 和歌山(2019.6.13 産経新聞)
- ミカンの腐敗抑える新装置開発 和歌山の農家ら、来秋実用化へ(2019.12.12 産経新聞)
- 1つでも腐ると大変…「みかんを腐りにくくする装置」は紫外線を当てるだけ 開発者に聞いた(2019.12.21 FNNプライムオンライン)
- 「おはよう日本」で技術紹介(2020.1.8 NHK)
- ミカンに紫外線当て腐敗抑制 雑賀技術研究所(2020.11.30 朝日新聞)
- 農林水産省の【スマート農業カタログ(果樹/自動運転・作業軽減No.59)】に掲載されました(2023.1.25)
- 株式会社島津製作所様の【Application News】に掲載されました。(2023.4.7)
腐敗抑制処理を施したみかんの皮に生成した抗菌成分(スコパロン)を、島津製作所様のイメージング質量顕微鏡(iMScopeTM)で可視化しています。
仕様一覧
対象品目 | 温州みかん(2S~2L) |
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搬送装置 | ローラーコンベア(木製) |
搬送速度 | 2.2m/min ※1.8~3.6m/min可変式 |
電源仕様 | 単相AC100V(アース付) / 消費電力350W |
外形寸法・重量 | 機長1480×幅670×高さ687mm / 約140㎏ |
設置環境 | 温度0~40℃ / 湿度20~80% ※設置は屋内に限る |
処理能力 | 700kg/時間 ※果実重さ100g/個として算出 |