食物アレルゲン分析に関する取組み
アレルゲン分析をもっと気軽に!
アレルギー疾患を持つ患者は年々増加しています。
その中でも、食物アレルギーはアナフィラキシーなど緊急性の高い症状が現れる場合もあり、
日本では「アレルゲンを含む食品の原材料表示」の義務化や推奨など、
社会的に様々な取り組みが行われています。
SAIKAでは、これまで培ってきた食品中の「残留農薬」や「機能性成分」の分析技術を活かし、
「食物アレルゲンの新たな分析法」の開発を進めています。
食物アレルギーで困っている人々が「安心して食を楽しめる社会」を目指し、
分析法の開発をはじめとする様々な活動を通じて社会に貢献していきます。
NEWS
- 2024年 10月3日 日本食品衛生学会 第120回 学術講演会にてポスター発表を行います。(2024年11月7日(木) 中部大学春日井キャンパス)
発表内容:LC-MS/MSを用いた木の実アレルゲン一斉分析法の開発 - 2024年 10月1日 株式会社島津製作所主催 WEBセミナーにて講演を行います。
~ LC-MS/MSを活用した加工食品中の食物アレルゲン一斉分析法と分析事例について ~ 詳しくはこちら - 2024年 7月24日 前処理手法の技術指導サービスの導入事例を掲載しました。 詳しくはこちら
- 2024年 5月 1日 食物アレルゲン定量用標準物質「くるみ」の発売を開始しました。 詳しくはこちら
- 2024年 1月 5日 関東化学株式会社「THE CHEMICAL TIMES」2024年 No.1(通巻271号)標準物質特集に掲載されました。詳しくはこちら
- 2023年11月10日 日本分析化学会 機関紙【ぶんせき】11月号に技術情報として掲載されました。詳しくはこちら
- 2023年10月 2日 食物アレルゲン一斉分析法 アレルゲン抽出試薬の販売を開始しました。 詳しくはこちら
- 2023年 9月15日 日本食品衛生学会 第119回 学術講演会にてポスター発表を行います。(2023年10月12日(木) タワーホール船堀)
発表内容:LC-MS/MSによるアレルゲン一斉分析~スクリーニング法の開発~ - 2023年 9月13日 SAIKA食物アレルゲン一斉分析法 前処理手法の提供を開始しました。詳しくはこちら
- 2023年 9月 7日 先着順 限定20社!アレルゲン(特定原材料7品目+大豆)のトライアル分析を期間限定で受付開始しました。詳しくはこちら
導入事例
従来の検査方法(ELISA法など)で魚が捕食する甲殻類をはじめとして、商品のリスクに応じた検査項目でアレルゲン検査を実施していました。しかしELISA法で検査項目を拡大するためには、アレルゲンごとに検査する必要があり、時間とコストが課題となっていました。このような背景より、さらなるアレルゲン管理体制の強化を目指し、一度に多くの項目を検査できる一斉分析方法の検討を行っていました。
LC-MS/MSを用いた一斉分析法でより効率的に検査できないかと自社で検討を進めていたところ、
SAIKAで前処理手法の技術指導サービスを提供していることを知り、2日間の対面指導を受講しました。
その結果、手法検討の時間を大幅に短縮することができました。
この先の運用においても、本手法の標準物質・抽出試薬が市販されているため、試薬調整の手間を省くことができます。
本手法の“一斉に分析できる”という特長を生かし、コンタミネーション等のリスクある検査にとどまらず、「意図せぬ混入」を見逃さない網羅性の高いアレルゲンの管理体制を目指していきます。
紹介動画
① LC-MS/MS法のご紹介
② LC-MS/MS法導入に向けたサポート
SAIKA Allergen Magazine
品質管理や商品開発など実務で分析に携わっている方に向けて、アレルゲン分析にまつわる様々なお役立ち情報をお届けします。
- 2024年10月 Vol.04 アレルゲン特定原材料 ~ カシューナッツ 表示義務化に向けた国内の動き ~
- 2024年07月 Vol.03 ifia JAPAN 2024に出展!『新しい食物アレルゲン検査方法』をご紹介しました
- 2024年05月 Vol.02 食物アレルゲン定量用 標準物質「くるみ」の発売を開始します
- 2024年04月 Vol.01 食物アレルゲン自主検査費用を70%削減!LC-MS/MS法の活用方法~
食物アレルゲンに関する食品表示の実情と課題
従来の検査法について
特定原材料7品目を検査する場合、アレルゲンごとに6種類※の個別検査が必要になり、コストや時間がかかってしまいます。
※エビ・カニは甲殻類としてまとめて検査されます。
運用事例:加工食品メーカー
SAIKAのアレルゲン分析法の特長
SAIKAが開発している分析法は、LC-MS/MSを使って複数のアレルゲンをまとめて1回で検査できます。
時間やコストを削減できるだけでなく、抜き取り検査では見逃していた想定外の混入も見つけることができます。
さらに、偽陽性/偽陰性の誤判定リスクが少ないのも特長です。
新しい取組み
定量・定性に使用する標準物質「食物由来アレルゲン抽出物」を独自開発
2022年11月より販売開始しています。ぜひご活用ください。
詳しくはこちらをご確認ください。
食品からアレルゲンを抽出する「食物アレルゲン抽出試薬」を独自開発
2023年10月より販売開始しています。ぜひご活用ください。
詳しくはこちらをご確認ください。
アレルゲン分析法 前処理手法の提供を開始
弊所が開発した食品中に含まれる食物アレルゲンの新たな分析法(LC‐MS/MS法)について、
前処理手法(食品からアレルゲンタンパク質を抽出し、LC‐MS/MSで測定できる状態に処理する方法)の提供をスタートします。
詳しくはこちらをご確認ください。
学会・論文発表等
- 2023年11月 日本分析化学会 機関紙【ぶんせき】11月号
掲載内容:LC-MS/MSによる食物アレルゲン検査方法 ─ 標準物質「食物由来アレルゲン抽出物TM」のご紹介 ─ - 2023年10月 日本食品衛生学会 第119回学術講演会
発表内容:LC-MS/MSによるアレルゲン一斉分析~スクリーニング法の開発~ - 2022年11月 日本食品衛生学会 第118回学術講演会
発表内容:多様な加工食品への食物アレルゲン一斉分析法の適用 - 2021年10月 日本食品衛生学会 第117回学術講演会
発表内容:LC-MS/MSを用いた食物アレルゲン一斉分析法の妥当性評価 - 2020年11月 日本食品衛生学会 第116回学術講演会
発表内容:LC-MS/MSを用いた食物アレルゲン分析用標準品の開発 - 2019年06月 日本食品化学学会 第25回総会・学術大会
発表内容:LC-MS/MSを用いた食物アレルゲン一斉分析法の開発
メディア掲載情報
- 関東化学株式会社「THE CHEMICAL TIMES」2024年 No.1(通巻271号)標準物質特集に掲載(2024.01.05)
- 食物アレルゲンのトライアル分析受け付け開始(2023.9.5日本食糧新聞)
- アレルゲン分析用標準物質開発 自主検査に新提案 (2023.7.7 日本食糧新聞)
- アレルゲン一斉分析法 対応食品拡大中 (2020.10.9 日本食糧新聞)
- アレルゲン一斉分析法 対応食品拡大中 (2020.10.9 日本食糧新聞)
- 食物アレルギー物質“一斉に分析”開発 (2019.8.21 NHK関西・NHK和歌山)
- 食物アレルギー一斉分析法開発 (2019.7.18 食品化学新聞)
- SCIEX×雑賀「食物アレルゲン一斉分析法」開発 (2019.7.17 フードボイス)
- 特定原材料7品の食物アレルギーの一斉分析手法ーSAIKAとSCIEXが共同開発 (2019.7.17 マイナビニュース)
- 複数アレルゲンの一斉分析技術開発 (2019.7.17 日本食糧新聞)